「ブラック企業」に対する集中的な監督指導等を強化

厚生労働省は「ブラック企業」の実態調査に乗り出すことになりました。

この「ブラック企業」とは調査実施を報じたマスコミがつけたものです。正式には「若者の『使い捨て』が疑われる企業等への取り組みを強化」。

来月9月を「過重労働重点監督月間」として取り組みを実施。

ちょっと前から巷では言われているこの「ブラック企業」実態調査開始です。

内容としては大きく分けて3つ

1、長時間労働の抑制に向けての集中的な取り組み

(1)若者の「使い捨て」が疑われる企業に重点的な監督指導

(2)過労死等事案を起こした企業等に、再発防止取組を徹底

(3)重大、悪質な違反が確認された企業などは、送検し、公表する

2、相談にしっかり対応

9月1日に、若者の「使い捨て」が疑われる企業などに関する電話相談を実施

3、職場のパワーハラスメントの予防・解決を推進

パワハラによって若者を使い捨てにする事をなくすべく、労使をはじめ関係者に幅広く周知、啓発する。

対象は離職率が高かったり、長時間労働で労働基準違反の疑いがあったりする全国の約4000社。

ただ、この離職率、最近は若者が「やめたい」といっても辞めさせない、離職率の高さだけでは見抜けない企業が存在します。

NPO法人労働相談センターによれば退職拒否に関する相談はこれまで15%に満たなかったが、昨年1年間は25%まで急増しました。これは大きな問題ですよね。

この様な現象は実際、ブラックな会社ではなく、ブラックな上司にあるとも言われています。経営者のあなた!あなたの会社にはブラックな上司の存在はありませんか?

では、よい上司とは?

上司にはインフォメーションとフレンドシップの2つの機能が求められる。と言われているようです。

インフォメーションとは、具体的な指示で方向性を示し、職務を遂行する上で障害となりそうな外圧から守り、的確なフィードバックを行う事。

フレンドシップとは、一緒にご飯を食べたり、酒を飲んだり、仕事以外でも交流を持ち、情緒面をサポートすること。

部下の心の状態(内的状況)と、部下の置かれている環境(外的状況)を、直接、あるいは間接的に見守り把握することが重要なようです。

しかし実際にはトップがこの考えを理解してくれないと、実際にはとてつもなく難しいことだと思います。

ブラック企業になりたくてなった訳でもなく、どの経営者、部下を持つ上司も、目標は一つ!生産性、効率性をあげて利益をあげていきたい!もっと会社を飛躍させたい!

これは働く人共通の願いです。なので原点を忘れずに、会社の利益追求には「人材」が宝となってきます。その「人材」とともに歩んで行く方法を見つけていきましょう。